使いやすいウォークインクローゼットの工夫5選

ウォークインクローゼットとは、収納スペースに歩いて立ち入れるクローゼットのこと。
床から天井まで広い収納スペースがあるため、衣類をまとめて収納でき管理しやすいのが特徴です

今や大人気のウォークインクローゼットですが、ただ収納空間を作っただけだと、その広さに甘えて足の踏み場がないほどモノを詰め込むだけの空間になりかねません。

使いやすいウォークインクローゼットにするためには、限られた空間をいかにうまく活用して収納しやすい空間にするか、がポイントです。

そこで、今回はウォークインクローゼットをより効率的に使いやすくするための5つの工夫について、まとめてみました。

引き出し収納や可動棚と組み合わせる

ウォークインクローゼット内の収納スペースには高さ2m程度の位置に固定の棚板を設けて、その下に洋服掛けパイプを設置するのが定番の仕様です。

それだけでは下着や靴下を収納できませんので、自分で市販のプラスチック製衣装ケースやカラーボックスを用意するパターンが多くなるでしょう。
ただし、市販品は部屋のサイズにぴったりとは合わず、せっかくのスペースを無駄にしてしまうことがあります。

注文住宅ならではの解決策として、クローゼット内に造り付けで引き出し収納や可動式の棚を設けることが挙げられます。これにより、限られたスペースを余すことなく使い切ることができます。

婚礼タンスなど、お手持ちのものを長く大切に使いたいときも、その寸法を踏まえてクロゼット内を設計すると良いでしょう。

パイプや壁面フックのアレンジで収納量アップ

洋服掛けパイプはコートやワンピースなどの長物を掛けるところ以外は上下2段にすると、上着を2段で掛けられ収納量が倍になります。
お子様がいる場合は、成長に合わせて衣服のサイズもだんだんと大きくなりますので、洋服掛けパイプを可動式にして高さを調整できるようにしておくと便利です。

意外と収納場所に困るのが、ネクタイ・ベルト・帽子です。各種の専用ハンガーが市販品にありますので、洋服掛けパイプに掛けて収納すると良いでしょう。型崩れを防ぐためには、可動棚に専用箱を置き、収納するようにします。

また壁面の使いやすい位置にフックを設置すると、小物を掛けて仕舞うことができます。
ただし住宅の壁面は通常は石膏ボードで作られていますので、そのままでは柔らかくてネジが効きません。100円ショップなどに石膏ボード用のビスが売られていますので、専用ビスを活用しましょう。

予め合板などで下地を補強しておくと、将来的に棚を増設したり壁面フックを取り付けたりすることが容易になりますので、設計打ち合わせで壁補強を検討するものおすすめです。

ウォークスルー型で生活動線や家事動線をスムーズに

ウォークインクローゼット内の通路を介して他の部屋や廊下に通り抜けができる「ウォークスルー型」の間取りは、住宅内での生活をより快適にする大きな可能性があります。

例えば、寝室とリビングの間に設けるとプライベート空間との緩衝地帯になりますし、家族間の生活時間帯が違う場合にも効果的でしょう。
寝室と廊下の間に設けると、廊下側からは納戸的な使い方ができます。

キッチンと洗濯室・物干し場などの家事スペースの間に設ければ、料理の合間に衣類を畳んで収納するなど、家事動線がコンパクトになり、効率的に家事をこなせて時間の短縮につながります。

玄関入ってすぐの場所に設けて着替えスペースに

外仕事などで仕事着が汚れやすい方や医療や介護従事者の方に特におすすめなのは、玄関入ってすぐの場所にウォークインクローゼットを設けることです。
そのメリットとしては、帰宅後すぐに室内着に着替えて、衛生的な状態でリビングや各個室に入れることです。

先述のウォークスルー型にして、玄関ホールから玄関クローゼットを介して洗濯室に通じるように間取りを設計すると、脱いだ衣類をそのまま洗濯機に放り込むことも可能となり、より効果的です。

冬場にはアウタージャケットやコートを玄関のすぐ近くで脱いだり着たりできるメリットもあり、非常におすすめの間取りです。

調湿効果のある工夫でカビを防ぐ

ウォークインクローゼットの中は空気の流れがあまりなく、湿気がこもりがちです。そのため換気扇を設けたり、壁面や天井に調湿効果のある仕上げ材料を使用すると、カビを防ぎ衣類のコンディションを適切に保つことができます。

調湿効果のある材料としては、天然素材であれば桐や杉、檜などの木板、工業製品であればモイス(※1)やエコカラット(※2)が代表的です。通常のクロスをグレードアップして、調湿効果のある珪藻土クロスを貼ることもおすすめです。

可能であれば、換気のために開き戸や上げ下げ窓など、開閉できる小窓を設けておくと良いでしょう。
日中は自然光も入り通気もできるので、健康的な環境でウォークインクローゼット内を快適に使用できます。

※1 モイス…双日建材株式会社の製品名
※2 エコカラット…株式会社LIXILの製品名

まとめ

ここまで、ウォークインクローゼットを使いやすくするためのポイントについて解説してきました。

住宅内での快適な生活を支えるために、収納の使い勝手はとても重要です。
注文住宅であれば、生活スタイルに合わせてウォークインクローゼットの設計も自由自在です。

トヨタホームの展示場では、デザインや設備だけでなく、収納や間取り・空間づくりの見どころが沢山詰まっています。

収納や空間設計のアイデアを、ぜひ展示場で実際にご確認ください。

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